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アメリカで就職活動を開始する時に知っておきたい6つのポイント。レジュメを応募する前に。



新しい仕事に応募するのは、疑いようもなく誰にとってもストレスフルなことです。しかし、日本語を母語にする人が、英語を主言語とする会社で仕事を得ようと思ったら、それは完璧に圧倒されるような気分を味わうでしょう。


基本的なレジュメ(履歴書)のフォーマットから、『自分を売り込む』文化背景に至るまで、アメリカでの就職活動は、日本のそれとは大きく異なります。そこで、この記事では、アメリカの会社に就職活動をする時に知っておきたい6つのポイントについて紹介したいと思います。


*この記事は、BUNKAIWAの企業コンサルタント、ジェイによって書かれた記事です。

『自分を売り込む』必要あり!

セールス(営業)の職種への応募でなくとも、まず一番最初に重要なことは、雇用者に向けて『自分を売り込む』ことです。アメリカの雇用者は、まず、なぜあなたを雇う必要があるのか?を知りたがります。他の応募者と比べてあなたの何が良いのか?それが分かることが重要です。


日本の履歴書は、シンプルにその人の経歴・事実を伝える役割を果たしますが、アメリカでは、レジュメ(履歴書)は『相手を魅了する』手段として使われ、自分の功績や、自分が前職場を成功に導くのに貢献した点などを特記します。


そして、数字に見せられるような業績結果がある場合は、出来るだけ数字にして提示します。


例えば、もし自分がお店のマネージャーだった場合:

「わたしは、22名の従業員チームを率い、支出を8%抑え、約3年間に渡って利益を年間平均12%上げました」など。


前職での成功を具体的な数字にして提供することによって、あなたを雇おうか考える雇用主に、前職での成功と同じものを期待させる効果があります。前職での成功に於ける具体的な数字や内容は、あなたが他の応募者よりも勝り、その職が相応しい人材であると、雇用主を納得させる説得力を持つのです。



しかし『自分だけの話』ではないことも、同時に知っておいて!

もちろん、あなたのレジュメ(履歴書)がどれほどあなたが素晴らしい人材かを伝える必要はあるとは言っても、本題は雇用主側の都合です。彼らがポジションを募集しているのは、彼らにその仕事を遂行できる人材を必要としている事情があるのです。そのため、自分が彼らの会社に何が出来るのかを伝える必要があって、その職種によって得る自分個人の利益は関係ありません。


その意味は、カバーレターに、そのポジションが自分にどう役に立つのかではなく、自分が彼らの会社に対してどのような貢献が出来るのかを焦点に書くことです。


説明する分には明白なことなのですが、わたしが今までに受け取ってきたレジュメ(履歴書)の多くは、これらのフレーズから始まっていました。


「この仕事は自分にとってとても良い機会になると思います。なぜなら‥」


これはしないでください。その代わり、


「わたしの個性的なスキルや経験は、あなたの成長中のビジネスにとてもふさわしいと思います。」


どうでしょう?常に、焦点は『自分がどのように彼らの役に立つか』であって、『どう彼らが自分にとって役に立つか』ではありません。

カバーレターを一緒に送ること!

雇用する時、わたしはいつも、ほんの数分割いてカバーレターを書く人がいかに少ないかに驚かされます。常に、いつも、いつも、いつも!!仕事に応募する時は、カバーレターを付けること!


雇用主側の視点からみると、完結で、言葉を選んで書かれた、スペルミスの無いカバーレターは、このポジションを真剣に捉えて応募している人だという目印になります。それは、短く、丁寧で、そして1つ2つ自分の履歴ともリンクするような内容をハイライトしているようなものであるととてもいいです。もっとも重要なのは、スペルチェックがきちんとなされているものです。

もしスペリングの間違えが何個もあったり、コピー・ペーストして会社名を変えるのを忘れたものだったりした場合、その意味は、あなたもその仕事をその程度で受け取っているということ。もし本当に真剣にその仕事を捉えているのであれば、ちょっと時間を掛けて、2、3度目、カバーレター(+履歴書も)を見直す時間を設けることは無駄では無いでしょう。最後に送る前に、友達に4度目、5度目のチェックをお願いするぐらいの入念さがあってもいいかもしれません。

雇用募集要項を全て読む!2度読む!

どれだけ多くの人が雇用募集要項を全て読まずに応募してくるか、それを知ったらとてもびっくりすることでしょう。なぜ、そんなことを知っているのかって?それは、数年前にわたしがオペレーションディレクターを募集していた時のこと。とても細かいところまで気が届く人が必要だった時です。わたしは自身の時間を採用に費やしすぎないために、募集要項の最後の最後に、応募者に2つのリクエストを一緒に送ってくださるようお願いをしたのでした。1つは、カバーレターをつけること。2つ目は、カバーレターに、今まで訪れたことのある国を全て記載するように、ということ。


これをしたことによって、細かいところまで気を配れる人か、そうでないかの選別がとてもはっきり早く行うことが出来たのでした。というのも、訪れたことのある国名が書いていないカバーレターは即座に削除。そのため、絶対に、雇用募集要項は丁寧に最後まで読むこと!少なくとも2回は絶対に読みましょう。

これに加え、あまり話されていないことかもしれませんが、その雇用募集に書かれている言葉の書かれ方に注目することもとても大切なことです。同じことに関しても様々な言い方が存在する英語では、会社や雇用主によって、同じポジションや職種であっても、それらを表す言葉が違っている場合があります。例えば、顧客を『クライアント』というところもあれば、『パートナー』『ゲスト』または『ファン』と表現する場合も。または、雇用募集の中で何度も何度も使われている言葉もあるかもしれません。それらの言葉やフレーズに注目し、カバーレターにも含めること。


小さな会社の場合、雇用募集を書いているのは、インタビューを実施する人と同じ場合であることも多いです。レジュメ(履歴書)に彼らの言葉をミラーリングすることで、彼らがあなたに少し親近感を持つことに成功するかもしれません。もちろん、全てをそのままコピーすることはよくないですが、自然にそれらの言葉を散りばめるのは共通点を作る良いチャンスになります。

会社を積極リサーチする!

「リサーチ」は、もしかしたら、ちょっと足りないくらいかもしれません。むしろ、会社をストーカーするぐらいのつもりで!


まずは会社のウェブサイトを見るところから始め、全てを熟読しましょう。どのような言葉を使って事業を説明しているか、どのような顧客がいるのか?事業の目玉は何か?など。


そして、次はスタッフを調べましょう。リンクドインを使って以前勤めていた人を調べても良いかもしれません。もしマネージメントの誰かを見つけたら、ぜひその人たちの書いていることなど読んでみましょう。そして、もう少し深く掘り下げて、彼らのフェイスブック、ツイッター、ユーチューブなど探してみましょう。もちろん、プライベートなものに当たったら、もうそれは行き止まりだと思って諦めましょう。でも、完璧に諦める前に、グーグルサーチで彼らの名前と会社名で出てくる情報を探ってみましょう。


もしかしたらCEOがTEDトークで5年前にスピーチをしたかもしれません。または、重役の一人は魚釣りのトーナメントで優勝したことが地域のニュースで流れたことがあるかも知れません。調べてみると、どれだけその会社について様々なことが知れるのか、とても驚くことでしょう。そして、会社に対する洞察だけでなく、それら細かいことまで知っていたら、それら重役がインタビュアー(面接官)だった場合、どれだけラッキーと思えることでしょう。本当にその仕事が欲しいのであれば、会社とマネージメント部門を徹底リサーチです。

敵をリサーチする!

これはわたしの一番好きな項目、そして一番役に立つことだと感じています。この作戦は、競争の激しい業種に応募する時や、とても特殊な業種に応募する際に特に役立ちます。しかしながら、誰にでも役に立つことでしょう。


始めるにあたり、まず、自分の夢に近いような雇用先の雇用募集要項を作ってみてください。もしインスピレーションが必要であれば、自分の夢の仕事に近い会社の募集要項を使ってみてください。そして、自分がその仕事を引き受けられる最安給与を考えます。この時、絶対に会社名は載せないで。ちょっとした楽しみに、最後に、ちょっと変わった簡単なリクエストをカバーレターに載せるようお願いしましょう。例えば、カバーレターの宛先を〇〇さん(架空)宛に書いてもらうようお願いするなど。


次に、インディードなどの雇用募集サイトにいきましょう。そして、その雇用募集要項を投稿します。投稿費用が掛かりますが、そこから得られる情報は、とても有益で払う価値のあるものです。

人気職種の場合、一日以内に応募が来るでしょう。受けとったレジュメ(履歴書)それがあなたの競争相手です。カバーレターでまず、指定した架空の宛名になっているかを確認しましょう。次に、彼らのレジュメ(履歴書)のフォーマット、フレージング、スペリングなどを確認しましょう。自分のレジュメ(履歴書)と比較し、より読みやすいフォーマットのものがあれば拝借し、改善できるところは直していきましょう。カバーレターで、すごく良いものがあれば、どのような表現が良いのか、伝え方など、自分のカバーレター書きの参考にしてみましょう。


自分の欲しいと思う職種(&最安給与額)でどのような人材が集まってくるのか、調べてみることで、客観的に理解することが可能になります。自分の経歴で十分なのか、資格や周りから頭一つ抜けるにはどのようなスキルが必要なのか、など、とても参考になること間違いなしでしょう。



おわりに

事実として、あなたは、レジュメ(履歴書)とカバーレターで数秒のポジティブな印象を残すだけかも知れません。ラッキーであれば、面接に漕ぎ着けるでしょう。しかし、アメリカの会社で本当に働きたいのならば、会社、ポジション、職種、マネージメント、そしてあなたの敵を知ることがとても大切です。知識は力です。


Happy job hunting!



著者:ジェイ(日米企業コンサルタント・マーケティング戦略家、『英語唯一のルール』著者)



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