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コロナウィルスへの不安をどう対処する?自分にも子供達にも使いたいコロナウィルスへの精神的不安を減らす方法

執筆者の写真: ヤス@BUNKAIWAヤス@BUNKAIWA


新型コロナウィルス感染症についてのニュースが毎日飛び交い更新される今、コロナウィルスに不安を抱えている方はとても多いことでしょう。


わたしの担当するクライアントには不安障害を抱える子供達が多いこともあって、コロナウィルスが不安のタネになることも時間の問題、このウィルスに関する不安にどうアプローチすればいいのだろうか、ずっと考えてきました。


そこでこの記事では、コロナウィルスについて不安を抱える人に向けて、少しでも不安を押さえ気持ちが楽になるための方法を紹介したいと思います。


不安はあって当たり前!

不安を感知する能力は、元々は人間が自然の中で危険を回避しながら生存するために必要なサバイバル機能でした。


自然の中で生活しなくなった現代社会においても、例えば道を横切る前は右左を確認してから渡るように、不安が危機管理能力の役割を果たし、我々が安全な生活を送れるための手助けをしています。


そのため不安があることは、ある意味当たり前。人間にとって当たり前の反応の一部なのです。


しかし、例えば、あるか無いか分からない先々のことを心配するあまりそのことで頭がいっぱいになって圧倒されてしまったり、不安を避けようと自分の行動を極端に制限したり、そのようなことを繰り返してしまうようになった場合、それはもう健全な不安とは言えなくなってしまいます。


この状態が、不安障害の方々が抱える不安の特徴であり、不安緩和のケアが必要になってくる対象になるのです。


コロナウィルスに対する不安

現時点において、何がどのような危害を加えるのか理解されきれていないコロナウィルスの世界的な広まりのニュースに、人々が不安を抱えるのは至極当然のことでしょう。


しかしながら、世界中に感染者が報告される現時点の状況では、個人の出来ること以上のことを心配し思いを馳せるのは、意味を成さないことでもあります。


自分の許容範囲以上のことを心配し始めると、人は感情に圧倒されパニックを起こしやすく論理的な判断が出来なくなるようです。それは、冷静な判断が求められる危機的状況では逆効果になってしまいます。


そのため、冷静さを心掛けることが、このような事態において、とても大切です。


不安を和らげるための方法

それではコロナウィルスに関する不安を和らげるために、何が出来るのでしょうか?

以下の五つの方法を心掛けてください:


⒈ 情報を取捨選択する:


ウィルス感染に関する必要最低限の情報を政府や医学の公式サイトから学び、自分が出来ることを心掛け、自分の出来る予防策の許容範囲以外のことに関しては「これ以上心配しても無意味である」と切り離す考え方をすること。



⒉ 一日の気分は朝に決める:


朝一番に考えることは、その日一日の自分の気分に影響を与えます。そのため、朝起きたらまず最初に、楽しみにしていることや、意欲の湧くようなことを考えるように心掛けましょう。



⒊ 身体の緊張を解す:


不安を抱えていると、その緊張が身体に伝わり全身が緊張した状態になります。身体の緊張を解すために、【身体に思いっきり力を入れて、一気に緩める】動作を何度か繰り返してみましょう。



⒋ 身体を動かし身体の感覚をしっかり認識する:


エキササイズなど身体を動かす活動を日常に組み込みましょう。そして、意識的にどのような感覚を身体に感じるのか、意識して動かしてみましょう。コントロールが効かない状況下において、自身の身体をしっかり把握し感覚を掴んでおくことは、一種のグラウンディング(落ち着きを取り戻すための重心作り)になります。



⒌ 喜びを感じる活動をマインドフルに取り組む:


料理をしたり、絵を描いたり、自分の好きな活動に取り組む際には、その一瞬一瞬の動作を楽しむように過ごしましょう。マインドフルネスな生活を心掛け、好きな活動をありのまま楽しめるようになると、ストレスから気を逸らすことが出来るだけでなく幸福度も上がるそうですよ!



不安を抱える子供への対処法

コロナウィルスに対して不安を抱えるお子さんを抱える親御さんも多いかと思います。


上記に述べたように、コロナウィルスを取り巻く現状について、ウィルスへの心配を大袈裟な話ではないと一掃出来るような状況でもありません。


日頃から不安を抱えやすい子供達に接することのある大人の方は、以下の対処法をしてみてください:



⒈ 感情制御を手助けする:


子供がパニックに陥らないことを第一優先に。感情が昂りパニックが起きるくらい心配が大きくなる前に、深呼吸や腕や太腿を摩るなどして身体の感覚に意識を向け、グラウンディングが出来るよう手伝いましょう。


気持ちを落ち着けるような緩やかな音楽を聴くだけの時間を作ったり、散歩に連れて行ったりも心を落ち着けるのに最適です。また、子供向けのヨガなども、楽しく身体を使ったマインドフルネスを紹介する方法として良いかもしれません。



⒉ 出来る予防策を行うよう指示する:


正しい情報に基づき、手洗いなどの個人が出来る予防策を行うことを指示しましょう。手洗いを徹底することを習慣付けることは、状況に振り回されやすい中で唯一自分で出来ることなので、衛生面だけでなく、気持ちが落ち着く効果もあります。


心配しすぎて何度も手洗いやうがいを繰り返してしまう子には、手を洗う時にマインドフルネスを活用しましょう。蛇口を開ける感覚、水の音、水の温度や触った感覚、それら一つ一つに意識を集中することで不安が少し取り除かれます。



⒊ 子供に伝える状況は、必要最低限に留める:


ウィルスに感染しないための必要な情報は、手洗いなどの予防対策であり、「中国から広まった」などは、はっきり言って今の状態において必要な情報ではありません。子供にとって、必要な情報のみを伝えましょう。


必要以上の情報は、余計な混乱を産み出したり、いらない差別を作り出したりの原因になる場合もあります。子供に伝えるメッセージは、シンプルではっきりしたものに留めるなど、周囲の大人が共通の認識を持って、情報伝達の責任を負う必要があるでしょう。



おわりに

コロナウィルスに対する不安は、リアルなものであり、それを否定することも、軽く退けることも誰にも出来ません。


しかしながら、自分をパニックに陥れず、必要な対策が最低限取れるようになるためにも、情報の選別・取捨選択と、自分の気持ちを和らげるためのストレス緩和の活動を続ける心掛けが大切となります。


この記事が、少しでも皆さんの不安緩和になれば幸いです。



クロスカルチャーコンサルタント・BUNKAIWAのヤスでした。

 

コロナウィルスに関しては、こちらの情報をご確認してください↓


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参照:




ジョン・カバットジン著


マインドフルネスの体・精神に与える効果をわかりやすく解説した名著書。殺伐とした状況だからこそ把握しておきたいマインドフルネスの知識をもっと知りたい方にお勧めです。




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