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  • 執筆者の写真ヤス@BUNKAIWA

心理カウンセラーが登場する!おすすめストリーミング・テレビドラマ(ミニシリーズ版)を紹介

皆さんは、好きなテレビドラマはありますか?


最近はネットストリーミングサービスが盛んなのもあって、様々な題材の作品が登場していますね。わたしもテレビ番組やドラマが好きなので、セルフケアの一環に楽しんでいます。


今回の記事では、心理カウンセラーが物語の中に登場するテレビドラマを5つ集めてみました。職業柄、心理カウンセラーが出てるとなると、耳がダンボになるのですよね。笑。そこで、心理カウンセラーの描写へのコメントを含めながら…といってもただ単に面白かった、良質作品(今回は1シーズン完結のミニシリーズを中心に)を5つ紹介してみたいと思います。


MAID(メイドの手帖): Netflix

Netflixドラマ MAID

飲酒問題を抱える夫から逃れた主人公が、小さな我が子と共にシングルマザーの道を歩み始める実話をベースにしたドラマ。社会福祉の冷たい現実や、せっかくの再起のチャンスが家族の誰かにぶち壊される感覚…など、社会的立場の弱い主人公が、どうやって社会の受け皿からこぼれ落ちていくのか…その様子がかなりリアルに描写されています。


主人公が、自分がDVを受けている…と気づくまでの描写もかなりリアルなのですが、彼女が滞在するシェルターの様子や、そこに登場するDVカウンセラーの接し方など、実際に現場で行われてることに近く、DV関連の介入への知識を増やしたい方にもおすすめです。


わたしは、主人公とお母さんのある出来事のシーンが辛すぎて、途中早送りしてみてしまいました…でも、主人公のクリエイティブライティング(創作執筆)がレジリエンスとなって物語を動かしていくストーリー展開は必見です。



Undoing(ジ・アンドゥーイング): HBO Max

HBOドラマ Undoing

ニコール・キッドマン主演の心理サスペンスドラマ。かな〜り怖いサイコドラマが好きな人には堪らないハラハラドキドキのストーリー展開のこのドラマ、主人公のニコール・キッドマンが臨床心理士(サイコロジスト)という設定になっています。


一見、サイコロジスト設定があまり関係ない話かな…と思いきや、終盤に向けて、サイコロジストならではな心理情動や物語展開が待っているのでとても面白いですし、物語のキーとなる『ある精神疾患』の様子がかなりリアルに描かれていてゾワゾワしました。ちょっと怖い描写もあるので、殺人ミステリー好きに特におすすめの作品です。






EUPHORIA(ユーフォリア): HBO Max

HBOドラマ Euphoria

ゼンデイヤが出ている!!という理由と、ティーン専門の同僚カウンセラーにも激推しされてたので見始めたこのドラマ。内容はアメリカの都市郊外の街に住むZ世代のティーン達の出会す(かなり過激な)様々な出来事を描写した群像劇のようなドラマになっています。物心ついた頃からOCD(強迫性不安障害)・不安と気分障害と葛藤する主人公が、薬物に手を出したことより初めて安らぎを感じられた…というところから話が展開していく薬物中毒に関する内容なのですが、映像と音楽と一緒に演出される情緒的な心理描写がかなり印象的な作品です。


シーズン1が終わった後に出たスペシャル版で、ジュールズというトランス女性のキャラクターのエピソードがあるのですが、それがセラピストとの対面セッションを通して展開される内容となっており、これがかなりすごいです。ゼンデイヤ視点から見ていたシーズン1の反対側で何が起きていたのか。もう一人のメインキャストのジュールズ視点の話に、全ての辻褄があった瞬間に立つ鳥肌といったら!!このエピソードは、実際にトランス女性であるジュールズ役のハンター・シェイファー本人が監修に関わってるそうです。


(ミニシリーズドラマかどうかは分からないのですが、まだ1シーズンしか出ていないので含めてみました。)



UNBELIEVABLE(アンビリーバブル): Netflix

Netflixドラマ UNBELIEVABLE

2008年から2011年にかけて実際に起きた連続レイプ事件とその周辺に起きた出来事を題材にしたこの作品。手がかりの少ないレイプ事件を追う2人の刑事による追跡劇が描かれると共に、犯人の連続犯行を許してしまうきっかけとなった最初の被害者への警官の問題のある対応が、見事に交差されながら映像化されています。


セラピストの出るシーンはとても少ないのですが、唯一の出番がかなりの素晴らしいグッジョブ度合いで必見です。物語内で語られる全ての「アンビリーバブル(信じられない)」が繋がる瞬間を見事に演出しています。これは絶対に、実際の心理カウンセラーが演技指導をしていると思います。


レイプ被害者がどのように誤解されレイプ事件を扱われるのか、世間が持つ性犯罪軽視や被害者を責める傾向についても触れており、かなり見応えのある素晴らしい作品だと思いました。



MARE OF EASTTOWN(メア・オブ・イーストタウン): HBO Max

HBOドラマ MARE OF EASTTOWN

ケイト・ウィンスレット主演のサスペンスヒューマンドラマ、ペンシルベニアの片田舎の小さな街で起きた殺人事件を追う刑事の話。Undoingと同じように、終盤に向けて一気に話がすごいことになってくる面白い作品なのですが、なんといってもケイト・ウィンスレットの演技が凄すぎる!!ペンシルベニアの地方エリアで使われる独特なアクセントを完全習得して現地にいそうな人になりきってるケイト・ウィンスレットにびっくりしたアメリカ人も多かったとか。


事件を追ううちに自分の過去と向き合うことになった主人公が、カウンセリングに通い出すシーンがあるのですが、カウンセリングへの抵抗や前向きになるまでの経緯や心情の変化が丁寧に描写されているところに、とてもびっくりしました。グリーフカウンセリングの様子も少しだけ垣間見れるかも。でも、このリアルさは、ケイト・ウィンスレットの演技力がさせているのか…。内容的にはとても衝撃的なとこもあり、観賞後ちょっと引きずりましたがかなり見応えがありました。



おわりに

この記事だけみると、全体的に、心理カウンセラーやセラピスト、ソーシャルワーカーが出てくるミニシリーズはちょっと暗い作品が多い気が…。でも、アメリカではカウンセリングやセラピーがかなり一般普及しているのもあって、最近はコメディや明るいドラマや映画の中にもたくさん心理カウンセラーが描かれる場面を見かけます。


ふざけたドラマ(例:ルシファー、等)の中には、「こんなセラピストいないよ怒!」と思うものもありますが、シリアスな題材であったり、当事者に配慮する必要があったりする内容のものに関しては、しっかりと専門家の監修の元、カウンセラー・セラピストの描写が作品作りに取り入れられるよう考慮されている場合が増えているようです(この5つの作品(Undoingは参考になるセラピーシーンがほぼ無し)は、全て実際のカウンセラーに近い形で再現されているように思います。)


今回の記事は、心理カウンセラーが登場する比較的観やすいミニシリーズを紹介してみました。セルフケアの一環に、ビンジウォッチに、もし気になる作品があったら是非みてみてくださいね。



クロスカルチャーコンサルタント・BUNKAIWAのヤスでした。

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