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  • 執筆者の写真ヤス@BUNKAIWA

異文化出身パートナーとの恋愛・結婚に必要なのは『チームプレイ』幸せカップルになるために抑えておきたい3つのポイント



たとえ同じ国や近所の町に生まれたとしても、生まれ育った家庭環境や慣習、常識など、誰一人としてまったく同じ価値観を共有する人など世界中どこを探しても誰もいないでしょう。


何千ものカップルのコミュニケーションパターンを長年に渡って研究してきた、カップル心理研究の第一人者ジョン・ゴットマン博士によると、


「すべてのカップルは異文化体験をしているようなものだ」そうです。


それでは、言葉も見た目も食べるものも全く違う環境から来た文字通り異文化出身者が一緒に生活するとなったら、どれだけの衝突が生まれるのでしょうか?


国際結婚や異文化間の恋愛を経験している方が増えてきている昨今の恋愛事情。今回の記事では、異文化パートナーと幸せな恋愛・結婚をするための秘訣をゴットマン博士の提案する

3つのポイントにまとめて紹介します。


幸せへの秘訣:テーマは「チームプレイ」

異文化出身者同士のカップルにとって、日常生活の一つ一つが大きなチャレンジ。とくにどちらか一方(または双方)が、国を跨いで生活しなければならないならなおさら。


カップルがバラバラの気持ちでいては全力で困難に立ち向かえません。


そのため二人に求められているのは二人一組チームとしての結託感。一心同体の連携プレーが求められているのです。


チームプレイを成功させる3つのポイントとは:

ゴットマン博士によると、チームプレイを成功させるためには以下の3点が実現できるようカップルが互いに努力する必要があるとしています。


⒈ 共有できる考え方(Shared meaning)をリレーションシップに取り入れる


常識や価値観が大きく異なる異文化間のカップル関係において、コミュニケーションの取り方が二人の将来を大きく左右します。


例えば、


・どうやって話し合うか

・どうやってお互いが交渉し合うか

・どうやってお互いが納得する決着方法を見つけられるか


問題解決のために通過するプロセスのなかで、どのようなコミュニケーションを取り合っていけばいいのか、二人の間で共通のルールまたは共通の理解を持ち合うことが重要であると話しています。


そしてそれが『shared meaning』であるとしています。


二人の間で同じ考え方を共有することで、カップルが確実な意思疎通を図るのを可能にするだけでなく、意見対立や衝突を最小限に食い止める効果もあります。


問題が起きた時に、どうやってそれを解決していく必要があるのか、両者が納得できるコミュニケーション方法を予め話し合っておく機会を積極的に設ける努力が必要であると、ゴットマン博士は提案しています。



⒉ 互いの理解を深めることを目的とした、二人だけの交流時間を作る


二人で過ごす時間を意識的に毎週どこかに作ること。


ゴットマン博士は、毎週ほんの少しでもいいから、二人がゆっくりお互いのことについて話し合える(知り合える)機会を設けることを勧めています。


その時間の使い方は、お互いに起きた1日の出来事をシェアするのでもいいし、子供の頃の思い出話を語り合ったり、世界情勢や世間に起きている出来事に対する意見を議論し合ったりするのでもいい。とにかく、相手が考えていること、相手がどういう考えの持ち主なのかを何年たっても継続的に理解する努力が必要であるとしています。


「何をどこから話始めればいいのかわからない」という場合には、面白い質問が書かれたカード等(パーティでよく使われるやつ)を使って、質問に答えあうゲームをしてみるのも相手の価値観や知らなかった一面を知るための良いアイデアです。



⒊ パートナーの良き理解者・サポーター(advocator)となり、パートナーと自分の文化・家族友達の橋渡しをする役割を担う


異文化出身パートナーが自分の文化や人、社会に馴染めるよう、二人がそれぞれ思いやり、サポートし合う必要性をゴットマン博士は指摘しています。


異文化間の恋愛や結婚には、文化の違いがどうしても関わってきます。そして例え当事者たちは良かったとしても、家族や友達・周囲の人には、異文化出身者に対して理解を持たない方も存在します。


相手の文化や大切な人に対して、部外者はなかなか口出ししにくかったり、ちょっとした文句が誤解を生み出してしまったりすることも多いですよね。育った文化の違うパートナーの家族や友達とのコミュニケーションにストレスを抱えてしまう方がいるのも、小さな誤解の積み重ねが原因の場合がとても多いのではないでしょうか。


異文化出身パートナーと自分の家族・友達間の誤解を解くことが出来るのは、両者の文化の違いを認識している自分のみ。反対に、自分が相手側に関わる時は、パートナーが仲介者の立場になります。


お互いが通訳または仲介者のように、文化の違いを異文化出身パートナーが馴染めるようにわかりやすく教えてあげたり、逆に、自分の家族や友達にパートナーの文化の違いやそれによって起きてしまうコミュニケーションの違いを伝えたり、両者の誤解を解くためのフォローアップをする必要があるのです。



チームプレイの意味

異文化出身のパートナーとの結婚には、密なコミュニケーションが必要とされます。それには、どちらか一方だけでなく、両者が相手の不安を理解し支え合う努力が不可欠です。


カップルはチームのようなもの。二人で一つのユニット。


お互いがお互いに歩み寄る努力は必要ですが、二人が一丸となった時の強さに勝るものはありません。そして、そんな強靭なコミュニケーション能力を育むために必要な第一歩は、パートナーを知ることから始まります。


パートナーにとっての最高の理解者となるためにも、是非、今一度、相手を深く理解するための機会を増やしてみてはいかがですか?



クロスカルチャーコンサルタント・BUNKAIWAのヤスでした。


 

お薦め映画:


パキスタンからの移民でコメディアンを目指す主人公と、文化背景の全然違うアメリカ人女性の恋愛を描いたコメディ。両親の期待や、文化の違いからくる誤解など、異文化出身カップルが経験するあるあるネタが満載でとてもハートフルな作品です。なんと主人公を演じたクメイル・ナンジアニ(アメリカで結構有名なコメディアン)の実話。





参照元:

ゴットマンインスティチュートのマスターカウンセラーである心理セラピスト・Meunier博士によるこちらの記事を参照にしました。






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