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  • 執筆者の写真ヤス@BUNKAIWA

シャイな人には苦痛なホームパーティが楽しくなるための10のパーティ社交戦術



アメリカに移住した多くの日本人が経験するカルチャーショック。


それは、ホームパーティ。


日本では飲み会はあっても、大勢の知らない人同士が集まるような社交的なホームパーティってなかなか無いですよね。アメリカでは比較的気軽に人を家に招く文化があり、特に10月以降から年末にかけてのホリデーシーズン(ハロウィーン、サンクスギビング、クリスマス、忘年会、その他宗教関連のお祝いごと等)には、パーティを開催する家庭も増えます。


ホームパーティには、各自が料理を持ち寄るポトラック形式のアットホームなものもあれば、ケータリングを呼んだ大規模なものまで、10人以上の規模の人達を家に招くことも頻繁にあります。知らない人も沢山いる環境の中で、どのように振る舞えばいいのか、慣れないうちはかなり戸惑う人も多いのではないでしょうか。


わたしもその一人。しかも結構な人見知りなので、このパーティ文化に慣れるまで試練の連続でした。


今回の記事では、ホームパーティとは無縁の人生を歩んできたわたしのような日本人(特にシャイな人)がアメリカのホームパーティをとことん楽しむための社交戦術をクリスティーン・ワーナー氏の『内向的な人がパーティを楽しむためのガイド』と合わせてご紹介したいと思います。


*尚、この記事では日本出身者とアメリカのホームパーティを例に出していますが、参考にしたクリスティーン・ワーナー氏の記事は国や文化を限定せず内向的な人が大勢が集まるパーティを楽しむための作戦をまとめた普遍的な内容となっています。


ホームパーティに遠慮は禁物!

そもそも、多くの日本人にとって「他人のお宅にお邪魔する」という行為自体に抵抗を感じる人は多いのではないかと思います。


わたしも慣れるまで、他人宅でどう振る舞えば良いのかを考え過ぎてしまってそれだけで気疲れしてしまう時もありました。しかもシャイだから周りに色々聞いて回ることも出来ず、おどおどたじたじ、マネキンのように一箇所に固まって終始パーティをやり過ごしてしまうことも多々ありました。


アメリカの、特にホームパーティを開催するような家庭では『遠慮』は禁物。ホスト(主催者)は、招待したゲスト達が自由に飲み物や食べ物を食べながら、他のゲストと共に楽しいひと時を過ごしてもらえることに大きな喜びを感じます。


そのため、ホームパーティでは自身がその状況を楽しむことが大原則!!自分がどうしたらパーティを楽しめるかに意識を集中させましょう。


とことん楽しむために知っておきたい10のパーティ攻略法

それでは具体的に、パーティを楽しむためには何をどうすればいいのか。以下の10つの攻略法から自分に合うものを組み合わせて試してみてください。



⒈ パーティ参加前に十分休息を取っておく:


内気な人にとって、慣れない場所で知らない人と会うのは一大事。大きなエネルギーが必要です。パーティはまるでバトルのようなもの。パーティを余裕を持って乗り切るためにも、事前に十分な睡眠や休息を取っておきましょう。


また、第二言語を使っている場合、言語能力が体力と比例している場合があります。もし第二言語が主体のパーティに参加するのであれば十分な睡眠は必須です!



⒉ 自分の話す話題を予め決めておく:


パーティに来る人たちとの会話を円滑にするために、何を話せば良いか予め話す内容のトピックを決めておくと安心です。大まかに分けて3種類のバリエーションがあるといいかもしれません。

  1. 知らない人とも話せる普遍的な内容(例、天気や最近のニュースについて)

  2. 自分の自己紹介を兼ねた内容

  3. ホスト(主催者)や同じパーティに参加する人たちが共通して知っている内容(内輪ネタなど)



⒊ 社交的な友達をパーティのお供に連れて行く:


パーティを存分に楽しんでくれるような社交的な友達を一緒にパーティに連れて行くことも作戦の一つです。気心の知れたそんな友達がいれば、一人だと気後れしがちなパーティでも安心して大きなグループに話しかけることが出来るかもしれません。


予め、ホスト(主催者)に同伴者を連れてきても大丈夫か確認すること。そして助っ人である社交的な友達とは、事前にパーティに一緒に行くよう待ち合わせ約束を取り付けておきましょう。



⒋ 現実的な目標を設定する:


参加するパーティで、何か一つ達成出来ることや満足を得られることを設定してみる。例えば「新しい知り合いを一人増やす」や「誰かとの会話の中でジョークを1つ飛ばして笑わせる」等、何かしら自分がパーティの中で達成出来そうな目標やゴールを一つ作っておくこともパーティが楽しくなるきっかけになります。そして「その一個が達成出来たらパーティは大成功だった」と思うことにすることが鍵です。


内向的な人は、パーティで社交的に積極的に振る舞うパーティ慣れした人を見て、その人みたいな振る舞いをしなくちゃいけないと気張ったり比較したり、大人数に話かけなきゃと自身に過大なプレッシャーを掛けていたりする場合があります。自分に出来そうな小さな目標やゴールを設定することで、もうちょっとリラックスして気軽にパーティに臨めるようになるかもしれません。



⒌ 話に乗っかる:


話が得意で無いならば、自信を持った聞き上手役として他人の話を聞いてしまいましょう。でも内向的だからといって、マネキンのように無反応になっていてはつまらないです。相槌を打ったり、感想を言ったり、例え話を挟んだり、ジョークを飛ばしたり、自由に会話に参加しながら聞き役をしましょう。


そもそも、ホスト(主催者)は、あなたの人となりが好きで来て欲しいからパーティに呼んでいるのです。なので、自分を作ろうとはせずに、自然体で、自分に出来る関わり方をパーティでも実践すればいいのです。



⒍ 笑顔を心がける:


目の前に、笑顔の人と、つまらなそうにいる人がいた場合、どちらに話しかけたいですか?笑顔は人を寄せ付けます。


ある研究では、笑顔でいると気持ちまで前向きになりやすいことが分かっているそうです。不安な気持ちはあっても出来るだけ笑顔を纏って過ごしましょう。もしかしたら、不安な気持ちもそのうち吹き飛ぶかもしれません。



⒎ 手伝いをかって出る:


ずっと人と話しているのは疲れます。少し人と話すことから休憩が必要かなと思ったら、パーティホスト(主催者)の手伝いをしましょう。料理を補充したり、飲み物を配ったり、お手伝いを通して知り合う人や、普段は接点が無い人とも新たな会話の機会が生まれるかもしれません。


また、料理好きにとってこのお手伝いタイムは、出された料理の中で美味しかったレシピをホスト(主催者)からちゃっかり聞き出してしまうのにも打ってつけの時間です。



⒏ 意識を人に向ける:


自分の気持ちを振り返るのではなく、他人に意識を向けること。例えば、綺麗なドレスを着ている人がいたら素直に褒めたり、どういう部分が素敵と思ったか説明したり。


また、初対面の人と話す機会がある時は、とりあえず何でもいいから相手に質問をしてみましょう。相手がフレンドリーな人だったら、そこから会話を広げ、相手がどんなことをしている人かや、興味のあることをさらに訊いてみるなど、質問を重ねることで会話が生まれていきます。ちなみに「質問をする」ことは、感情指数(EQ)が高い人がよく使う会話テクニックでもあり、話し相手が話しやすい雰囲気を作ったり、相手に好印象を与えたりする効果があるそうですよ。



⒐ パーティ後は反省会をしない:


パーティが終わった後の反省会はしないこと。「あの時ああ言っとけばよかった」とか「あそこで話した自分の話にみんなシラケちゃったかな‥」等、終わったことをクヨクヨ考えない。過ぎたパーティは振り向かず、気持ちを切り替えること。持ち帰るのは楽しい思い出だけ!



10. 内向的な自分を讃える:


外向的・社交的な人のようにパーティを優雅にやりきることは難しいかもしれません。しかし、内向的な自分だからこそ持っている内省的な鋭い視点、観察眼、細やかな気くばり等、外向的な人とは違う魅力を持ってパーティに関わることは可能です。


自分のシャイな部分を受け入れつつ、自分に合ったパーティを楽しむ方法を見つけることが重要であり、パーティを楽しむための近道なのです。



おわりに

パーティが苦痛で仕方がなかったわたしですが、今では生粋のパーティアニマル達(AKA. 旦那さんとお義母さん)に鍛えられて、パーティが楽しめるようになりました。笑


それには、上記のアドバイスが提案するように、自分の社交力の許容範囲を知ること、そして、自分なりの楽しみ方を見つけられたからだと思います。


無理をして『誰か』になる必要はありません。パーティのホスト(主催者)はありのままのあなたが好きで、あなたをパーティに呼んでいます。なので、無理のない範囲で、自分なりの楽しみ方でパーティに挑むことが一番大切な心掛けです。


この記事がパーティに乗り気でない方の後押しになったら幸いです。皆さんも是非、この冬はパーティを思いっきり楽しんでしまいませんか?



クロスカルチャーコンサルタントのヤスでした。

 

関連記事:



参照:


Travis Broadberry (2015). "13 Habits of Exceptionally Likeable People." Forbes.



お薦めパーティ映画:


メリッサ・マッカーシー主演のカレッジコメディ。突然離婚を言い渡された主婦が大学に通うことを一念発起。同じ大学に進学した大学生の娘とその友達たちと共に、カレッジライフをとことん満喫するドタバタコメディ。ホームパーティとは一味違う、ハチャメチャなアメリカの大学生パーティ文化を見てみたい方はぜひ!爆笑間違いなしです。






ジェイソン・ベイトマン主演のパーティコメディ。

ここまで狂ったオフィスのクリスマスパーティはなかなか無いけれど、パーティ好きのアメリカ人の中には、こういうパーティをやりかねない人がいることも否定出来ず‥。かなり面白いので大笑いしながら見たい人にぴったりのクリスマス映画です。







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