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  • 執筆者の写真ヤス@BUNKAIWA

これがあったら危険信号!幸せなカップルと不幸になるカップルの違いとは?



みなさんは、幸せなパートナー関係とは、どのようなものをイメージするでしょうか?


様々な形のカップル関係がありますが、その中には一緒にいても幸せと感じないような関係や、一方のパートナーに危険が及ぶような絶対に避けるべき不健全なカップル関係も存在します。なんと、3分の1の女性、4分の1の男性が、暴力などを含む不健全な関係にあるとの統計もあるそうです。


そこでこの記事では、健全な関係を知ることの大切さを世間に向けて発信する非営利団体One Loveのメッセージを元に、本当に幸せな愛の関係とそうでない関係の違いについてを紹介したいと思います。


健全なカップル関係とそうでないカップル関係を見分ける方法:不健全カップルの持つ5つの危険信号

付き合いはじめの頃はときめきとドキドキが入り混じって、何もかもが楽しく感じるのがカップルの恋愛関係ですが、少し時間が立つと、その関係が本当に良いものなのか不健康なものなのかじわじわ本性が見えてきます。


One Love代表のKatie Hood氏は、自分とパートナーの関係に「あれ?」と思うような違和感に気づいた時に、目を逸らさずに、自分のカップル関係に以下の5つの危険信号を感じるかどうかに注目して欲しいと話しています。


⒈ 激しさ

ときめきやドキドキとは少し違う、展開が早くて相手の気持ちにとにかく圧倒されるような、相手のペースに付いてくのに一杯一杯な、ちょっと息が詰まるような感覚を抱いてしまう。


⒉ 孤立

相手の束縛が強すぎて、自分の友達や家族と会う時間すら取れなくなってしまう。または、相手が気分を損ねるうちに周囲との付き合いが減ってしまい、いつの間にかパートナーしかいない状態に孤立してしまっている。


⒊ 非常に強い嫉妬心

幸せなラブラブ期が終わった頃に見え始める相手の強烈な嫉妬心。「好きだから」というよりも、自分が所有物的に見られているような感覚を覚えたり、相手の意に反する行動を取ると責められたり。まるで行動を監視されているような窮屈さと、それに従わなかった時に何をされるか分からない怖さを感じる。


⒋ 卑下

不健全な関係では言葉が凶器として使われます。相手に意地悪や恥ずかしめるような言葉をかけられたり、反論すると倍返しで責めるような言葉が返ってくる。一緒にいることで、自分がどんどん自信を無くし萎縮していってしまう。


⒌ 激しやすい

まるでジェットコースターのような、とにかく気持ちの起伏が激しい疲れる関係。泣き喚いて大きな喧嘩をして別れては、感情的な甘い言葉を掛けられ復縁して‥、これを繰り返しているカップルも危険信号です。


Hood氏は、カップルの関係の良し悪しを知るには、どう始まったかではなくて、どう進化していくかが重要なポイントであると話しています。上記に挙げた5つの危険信号にあるような経験が自分に当てはまったら…そして特記すべきは、パートナー関係がどちらか一方が相手を支配するような対等とは言えない力関係にある時、そのパートナーとの関係は不健全なものと言っても過言ではないかもしれません。


健全なカップル関係にある10のこと

それでは、逆に幸せな愛のあるカップル関係にあるものはなんでしょうか?


⒈ 安心出来るペース

自分が安心出来るような、自分に合うペースで物事が展開していく。相手と自分が同意のもと、同じペースで歩んでいけるようなカップル関係。自分が圧倒されないリラックスした関係が理想です。


⒉ 信頼

「パートナーが自分を傷つけたり関係を台無しにするような行動をしない」と自信を持って相手を信頼出来ることがとても大切です。信頼関係があるからこそ、相手を試すような駆け引きは一切不要です。


⒊ 正直さ

相手のリアクションを恐れる必要無しに自分の正直な気持ちを伝える事ができる。何も隠す必要もないくらい、お互い正直な気持ちで接せられるのが良い関係です。残念なニュースを相手に伝える際も、激昂では無く誠実な対応があるような関係が重要です。


⒋ 独立心

カップル関係の外にも自分のスペースがある事が健全なカップル関係です。自分の人生全てにパートナーが関わる必要は無く、それは相手にも言える事です。


⒌ 尊重

相手をリスペクト・尊重しあえるような関係が大切です。パートナーは自分に自信をつけさせてくれるような、心強い味方のような存在でなければなりません。もし自分が何か達成したら、卑下したり嫉妬したりではなく、素直に喜んでくれるような関係が幸せなカップルです。


⒍ 平等さ

健全な関係は、両者が共に同じ程度の努力やバランスを保ちます。どちらか一方の意見がいつも優先されたり、物理的・精神的な負担の掛り具合が極端に偏っていたりとそんな関係は健全ではありません。お互いが共に支えあえるようなバランス感覚を持てていることが健全な関係です。


⒎ 思いやり

相手を思いやり労る気持ちを持ち、互いに支え慰め合える関係が理想です。自分が相手にして欲しいことを素直に相手にする事が出来るような関係が大切です。


⒏ 責任を持つ

自分の言葉・行動に責任を持ち、相手を責めたり責任をなすりつけることはしない。


⒐ 健全な喧嘩

相手を尊重しつつ、オープンに問題解決が出来るような関係が大切です。カップルに衝突はつきものです。大切なのは、衝突を起こさない努力ではなく、衝突をいかに二人で解決していけるか、冷静に率直に話し合える関係性です。


10. 楽しさ

何よりも「一緒にいて楽しい!」と思えるカップル関係が健全です。もちろん100%が楽しい、とはいかなくても一緒に居て、自分が自分らしく居られる、幸せだと思える関係が健全です。


自身のカップル関係がどういう状態なのか、客観的に理解することが健全か不健全な関係なのかを見極める最初の第一歩です。そして、本当にパートナーとの関係が自分が求めている、自分にふさわしい関係なのかを吟味することが大切です。


さいごに

この記事で参考にした非営利団体One Loveは、危険な恋愛関係にあることを知らずに関係を続けた結果、パートナーの暴力によって命を落としたある女性の家族が、自分の娘のような思いをする人を減らしたいとの希望を元に発足した団体であり、若い世代の子達を中心に正しい恋愛関係の知識を提唱・情報発信する活動に取り組んでいます。


この記事を読んで、もし今自分が不健全な関係にあると感じる場合、そして、身の危険を感じるような状況である場合は、相手に別れを切り出す前に、DVやIPV専門相談機関に相談をしてください。なぜなら、別れを切り出すタイミングが一番暴力が起きやすい危険な時だとされているからです。


『恋は盲目』と言われるように、自分のカップル関係が本当に見えてくるのはしばらく経ってからであり、なかなか上記の5つの危険項目に気づく事が出来ないこともあります。そのため、関係が深くなる前に5つの危険項目を見極める事がとても大切です。それと同時に、どのようなカップル関係が健全なカップル関係なのかも理解しておく事が大切です。それは、自分を危険な目に遭わせない事にもつながりますし、何よりも、自分自身を大切に、自分の人生を自分らしく生きていくための手段にもなります。


この記事が、みなさんのお役に立てたら幸いです。



クロスカルチャーコンサルタント・BUNKAIWAのヤスでした。

 

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おすすめ本:

Liane Moriarty著

ママ友の世界の怖いお話。子供を巻き込んだ夫婦の事情とそれによる事件を中心に話が展開するサスペンスドラマ作品。この記事で紹介したような不健全な関係がストーリーの軸にあります。そしてそのような関係がどう発展していくのかが、健全なカップル関係との対比の元、様々な視点を通して語られています。アメリカHBO制作のドラマ版もありますが、原作もとってもスリリングで読み応えがありますよ。



Lisa Damour著

思春期女子の心理を専門に研究しているDamour博士のベストセラー本。思春期の女子の不安障害率は男子よりも圧倒的に高いのはなぜか、彼女たちが経験する様々なストレス要因やその対処法を紹介しています。中でも、恋愛やパートナーとの関係において、どのような社会的前提が存在し男女間の付き合い方に影響を与えているのか、親や指導者は子供たちにどうやって健全なパートナーシップを身につける心構えを教えることが出来るのか、この年齢特有の難しいトピックに深く切り込んでいて思春期のお子さんがいる方には必見の内容です。日本語での出版が切実に望まれる、日本の子供達にも是非読んでもらいたい本です。


参照:

非営利団体One Loveのウェブサイト











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