• ヤス@BUNKAIWA

心理カウンセリングに通うタイミングを知るための5つのチェックリスト



「心理カウンセリングって、どんな時に受けたら良いのだろうか?」


心理カウンセリングのイメージというと、うつ病など精神疾患の具体的な診断を受けた方や、精神的な影響で日常生活を送る事が困難な方へのサービスのように感じている方は多いのではないでしょうか。事実、心に大きな葛藤を抱えていても心理カウンセリングに通うという選択肢を持たない方がたくさん見受けられるように思います。


しかし実際は、ちょっとしたことでも「何かがおかしい」と感じた時がまさに心理カウンセリングを利用するべき時なのです。


この記事では、どんな時に心理カウンセリングを検討したら良いのか、その指針となるような5つの項目を紹介したいと思います。もし自分に当てはまる点があれば、是非心理カウンセリングをサポートのオプションの一つに加えてください。



誰にでも辛い時がある。小さなヘルプサインを見逃さないで

前提として、人間生きていれば辛い時も悲しい時も訪れます。それが、大きなきっかけを伴う場合であったり、自他共に分かりやすい症状として現れたりする時もある一方で、なんとなく日常を過ごせてはいるけど『何かがとにかくしんどい』時もあるでしょう。


まるで歯車の一つが少しずれてしまっている状態のように、そのしんどさを抱えたまま忙しく日々を過ごすことで、徐々にそれが大きな存在となり症状も悪化します。介入が必要になる時を待っていたら、それこそ治療に大きな時間とエナジーを費やすことになってしまいます。


そのため、「何かがとにかくしんどい」と感じたら、誰かに話を聞いてもらい気持ちのメインテナンス・修正をすることが大切です。そして、これら5つのサインのどれかが自分に当てはまる場合、心のケアが必要な時期にいるのかもしれません:



⒈ 悲しくなったり、怒りがあったり、『普段の自分と何かが違う』と感じる


悲しさや怒り、希望の喪失感など、コントロール不能なぐらい感情の抑制が出来ない時があるならば、それは心理カウンセリングを受けることで改善が期待できます。


また、普段よりも増して食欲に上下があったり、眠りが悪くなってしまったり、友人や家族との会話がいつもよりも噛み合わないような、イザコザや誤解、孤独を生み出すようにな状況になったり…。そのような不協和音的な出来事が自分の人生にネガティブな影響を作り出してしまう前に、誰かに相談する必要があります。


そしてその状態が更にひどくなって生きている意味を見出せなくなったり、自殺が頭を過ってしまったりする場合は、直ちに専門家のサポートを仰いでください。



⒉  アルコールや薬物、食べ物、セックスなどで対処しようとする


感情の吐け口を外のものに向けて対処しようとしている場合は、それを見直す必要があるかもしれません。


気分を紛らわすための行為としてこれらの活動が止められなかったり、自分にとってネガティブな結果を生み出すことがわかっていても抑制できなかったりする場合には、治療や介入が必要な依存症や衝動性を持ってしまっているかもしれません。



⒊ 大きな喪失感を経験した


大きな喪失感(グリーフ)は、長期的に続くとても辛い感情の一つです。大切な人を失った体験はもちろん、自分の今まで大切にしてきたことが出来なくなってしまったり、失業、離婚などリレーションシップの別れなどでも経験する感情です。


人により喪失感のインパクトや癒されるスピードも違い、カウンセリングを必要としない場合もあるかもしれません。しかし、短期間で一度に幾つもの別れを経験してしまった方は、なるべく一人で抱え込まないでください。



⒋ 何かトラウマ的なことが起きた


過去にトラウマを経験したものの具体的な治療をしてこないで今に至る方や、大きな事故や犯罪に巻き込まれたり、慢性的な病に苦しんでいたり、衝撃的な出来事を経験してしまったりした場合は、効果的な心理的対処法を学ぶことが癒しへの近道となります。



⒌ 今まで楽しんでいたことを止めてしまった


楽しい活動は、自分の感情を健康的に消化する吐け口となり、人との交流も作ります。今まで楽しんでいた事があったのに、それをやめてしまったのならば、なぜそれを止めてしまったのか、ちょっと考えてみませんか?その状況によっては、もしかしたら心がサポートを必要としているかもしれません。



心理カウンセリングはエンドレスではない。多くの人は7回〜10回で効果が出たという調査結果も。

上記のチェックリストから自分が心理カウンセリングを必要としているかも、と感じつつもカウンセリングって一度通い始めたらずっと通わなくてはならないような気がして気が引けるという方も多いのでは?


しかし、カウンセリングを受けた人を対象にしたアンケートでは、多くの方は7回〜10回で効果が出たと話しており、中には、1回で十分だった、と話す人もいるそうです。


もちろん、症状の種類や場合によっては、長期の治療や特別な介入が必要になることもあります。しかし、ゴールを見据え、どうそれに立ち向かっていけば良いのか、具体的に話し合う機会が設けられることは、誰にとってもとても役に立つことでしょう。


心理カウンセラーは、限りなく偏見を持たない姿勢で相談を受けることを訓練されています。包み隠さず説明されたクライアントさんの話や考え方に対して、客観的に思考パターンや視点を分析し、問題に対処していくための逆境力を身につけるサポートをします。そのため、症状が軽ければ軽いほど、こころの軌道修正が早く出来、カウンセリングが必要な場面も少なくなります。



新型コロナウィルス感染症、そして自粛対策に伴って

新型コロナウィルス感染症で大切な方が被害に遭ってしまったり、感染防止対策として打ち出された自粛に伴って職や今までの習慣を失ってしまったり、深い喪失感や絶望感を感じ、先の見えない状況に大きな不安を抱える人も多いかと思います。中には、家族に心配かけまいと、元気に振る舞い自分一人で葛藤を抱え込んでいる方もいるかと思います。


こんな時だからこそ、自分一人で無理せずに、誰かに相談し気持ちを共有し合い、心の辛さを和らげることを選択肢の一つに入れてください。人は共同体で生きてきました。癒しも、人と痛みを分かり合うことから生まれます。


*今回の記事は、デビット・サック博士の"5 Signs It's Time to Seek Therapy"を参考に加筆しました。



クロスカルチャーコンサルタント・BUNKAIWAのヤスでした。


こころの健康相談(日本国内)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html


自殺防止ホットライン(アメリカ国内)

https://suicidepreventionlifeline.org


参照:

https://www.psychologytoday.com/us/blog/where-science-meets-the-steps/201303/5-signs-its-time-seek-therapy

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