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心理カウンセリングに通うべきタイミングとは?自分の心を見つめ直すための5つのチェックリスト

  • 執筆者の写真: ヤス@BUNKAIWA
    ヤス@BUNKAIWA
  • 2020年4月15日
  • 読了時間: 5分

更新日:9月6日


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「心理カウンセリングって、どんなときに受けたらいいのだろう?」そう感じたことはありませんか?


カウンセリングと聞くと、どこか敷居が高く、精神疾患の診断がある人だけのものというイメージを持っている方も少なくありません。実際、心に大きな葛藤を抱えていても、「診断がないから」「こんなことで相談していいのだろうか」と、自分の苦しさを抱え込んでしまう人は多く見受けられます。


しかし本来、心理カウンセリングは「なんとなくしんどい」と感じたその瞬間こそが、利用すべきタイミングなのです。


この記事では、「どんな時にカウンセリングを検討すればいいのか」という目安になる5つのサインをご紹介します。もし心当たりがあるものがあれば、心理カウンセリングを選択肢の一つに加えてみてください。



誰にでも「しんどい時期」はある。小さなサインを見逃さないで

私たちは生きている限り、辛いときや悲しいときに必ず直面します。はっきりとした理由がある場合もあれば、「なんとなく日常はこなせているけれど、心が重たい」というような、原因が明確でない不調として現れることもあります。


まるで、歯車の一つが少しだけ噛み合っていないような感覚…。その違和感を抱えたまま日々を過ごしていると、やがて小さな不調が大きな問題へと発展してしまいます。そうなる前に、「なんだかおかしい」と感じた段階で誰かに相談することが、とても大切なのです。


以下の5つのチェックポイントに、一つでも当てはまるものがあれば、心のケアを考える時期かもしれません。


チェックリスト:心理カウンセリングを検討すべき5つのサイン


1. 感情の波が激しく、「普段の自分と何かが違う」と感じるとき


悲しみや怒り、虚しさといった強い感情が、コントロールできないほど湧き上がってくる時、それは心からのSOSかもしれません。


また、食欲の極端な増減、睡眠障害、家族や友人との会話がうまく噛み合わない、イライラや誤解が増えるなどの変化も、心のバランスが崩れているサインです。


そして、もし「生きている意味がわからない」「いなくなりたい」という思いが頭をよぎるようであれば、すぐに専門家のサポートを求めてください。



アルコール、薬物、食べ物、セックスなどに頼って感情を紛らわせようとしている


気持ちを落ち着かせるために、外部の刺激に依存している自覚がある場合、自分の心の状態を見つめ直す必要があります。


一時的な気晴らしのつもりが、やめたくてもやめられない、問題を引き起こしても止められないという状態になっているなら、すでに依存や衝動性の問題が進行している可能性も。


専門家の介入を受けることで、根本的な原因にアプローチし、自分自身を守るための力を取り戻すことができます。



3. 大きな喪失(グリーフ)を経験したとき


愛する人との別れ、離婚、失業、大切にしていた何かを失うなどの体験は、深い悲しみや無力感をもたらします。


人によって、その喪失の影響の大きさや癒えるまでの時間は異なります。中には時間とともに回復できる方もいますが、短期間でいくつもの喪失を経験した方や、気力が湧かない日が続いている方は、なるべく早めに誰かと気持ちを共有してください。



4. トラウマ的な出来事を経験した


過去に受けた傷や、交通事故・犯罪・自然災害・慢性的な病気などの衝撃的な出来事は、私たちの心に深い影響を残します。


それを「忘れよう」「気にしないようにしよう」と無理に押し込めていても、日常生活の中で突然フラッシュバックしたり、無意識のうちに行動パターンに影響を及ぼすことがあります。


心理的な対処法を学び、傷をケアしていくことで、心はゆっくりと回復へと向かいます。



5. 以前楽しめていたことをやめてしまったとき


かつては心から楽しめていた趣味や活動に、関心が持てなくなったと感じることはありませんか?


「楽しい」と思えることは、感情を健やかに保ち、人とのつながりを育む大切な要素です。もしそれらを自然に手放してしまっているならば、心が疲れているサインかもしれません。


「なぜやめてしまったのか?」を一度、立ち止まって考えてみることが大切です。



カウンセリングは一生続くものではない。多くの人が「7〜10回で効果を感じた」と回答

「カウンセリングって、一度始めたらずっと通わなければならないのでは?」と、不安に思う方もいるかもしれません。


ですが、実際には7〜10回のセッションで効果を感じたという人が多く、中には「1回だけで十分だった」と話す人もいます。


もちろん、症状や背景によっては長期的なサポートが必要な場合もあります。しかし、心の状態を整理し、どんなふうに前に進んでいくかを一緒に考える時間は、誰にとっても大きな力となります。


カウンセラーは、偏見なく話を受け止め、あなたの考えや思考パターンを一緒に見つめ直す専門家です。問題が深刻化する前に相談することで、心の軌道修正がしやすくなり、回復までの時間も短縮されるでしょう。



ひとりで抱えないで—コロナ禍の影響と、これからの選択肢—

新型コロナウイルスの影響で、大切な人との別れを経験したり、職や日常の習慣を失ったり、不安や絶望を抱えながら生活している方は少なくありません。


「家族に心配をかけたくない」と元気に振る舞っている方も、本当は大きな葛藤を抱えているかもしれません。


だからこそ今、自分ひとりで無理をしないでください。誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちが和らぎ、心に余裕が生まれることもあります。


人は、支え合いながら生きてきた存在です。癒しは、「誰かと痛みを分かち合うこと」から始まります。


*この記事は、デビット・サック博士の “5 Signs It's Time to Seek Therapy” を参考に、一部加筆・編集を行いました。



BUNKAIWA・心理セラピスト吉澤やすの


こころの健康相談(日本国内)


自殺防止ホットライン(アメリカ国内)


参照:

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